新学期が始まり、授業や課題、そしてテスト勉強について考え始める時期になってきました。大学に進学して最初に驚くことの一つが、「高校と大学におけるテスト勉強の違い」ではないでしょうか。同じ「テスト」といっても、その位置づけや評価基準、勉強の進め方には大きな差があります。今回は、その違いを学生の声や学部ごとの特徴も交えながら紹介していきます。
高校のテスト勉強
まず、高校のテスト勉強について振り返ってみましょう。
高校では、定期テストの範囲が先生から明確に提示され、教科書やワークを繰り返し暗記すれば得点できることが多かったと思います。
赤点の基準も30点や40点と比較的低めで、直前の一夜漬けでもある程度対応できた経験がある方も多いのではないでしょうか。
また、美術や音楽、家庭科、保健体育といった副教科も成績に含まれており、幅広い科目をまんべんなく学習する必要がありました。
大学のテスト勉強
一方で、大学のテスト勉強は性質が大きく異なります。
第一に重視されるのは「知識の理解と活用」であり、単なる暗記では通用しない点です。
授業中に扱った内容を自分なりに整理し、関連する理論や背景を踏まえて解答できる力が求められます。
また、テスト範囲は曖昧なことが多く、授業ノートや配布資料を普段からきちんと整理しておかないと対応できません。
そして何より重要なのは、大学では60%以上の得点を取らなければ単位を修得できないという点です。
高校の赤点基準と比べてハードルが高く、落単すれば卒業や進路に直結してしまう可能性もあります。
そのため「何とか30点を超えればよい」という感覚は通用せず、日頃の積み重ねが不可欠になります。
しかし大学の勉強には、高校にはなかった良さもあります。それは、学部ごとに学ぶ科目が異なり、自分の興味や将来につながる分野に集中して取り組めるという点です。
高校のように副教科のテスト勉強をする必要はなく、時間や労力をより専門的な学びに充てることができます。
例えば教育学部では教育心理学や教科教育法、人文学部では哲学や言語学、生物資源学部では農学や環境科学、工学部ではプログラミングや物理学、医学部では解剖学や生理学といったように、学部ごとに専門性の高い内容が中心になります。
このように、自分の興味に直結する科目を多く学べることはモチベーションにもつながり、「思っていたほど辛くない」と感じる学生も少なくありません。
もちろん、専門的な科目は内容が深く、一夜漬けでは対応できない難しさもあります。
それでも、学んでいることが将来の職業や研究につながると考えると、その努力は決して無駄ではなく、むしろ実りの大きいものになります。
大学のテスト勉強は、単位取得のためだけではなく、社会に出たときに役立つ知識や思考力を養う過程でもあるのです。
新入生の皆さんへ
新入生の皆さんには、高校時代の勉強法にとらわれず、大学に合った学びのスタイルを早めに見つけていただきたいと思います。
60%以上という基準は一見厳しく感じられるかもしれませんが、日頃から授業に出席し、内容を理解していけば十分に達成可能です。
そして、自分の興味ある分野を学べるという大学ならではの環境を存分に活かし、楽しく、前向きに学んでいってください。
私たちGIも、皆さんの大学生活が充実したものになるよう、これからも応援していきます。
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